連載 看護研究の基礎 意義ある研究のためのヒント・第4回
研究デザイン―Research Design
坂下 玲子
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.538-545
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100570
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Research Questionには段階があることを,前々回で示した(坂下,2011a)。前回では,文献検討を行ない,テーマに関連する研究がどこまで進んでいるか,いま何が問題になっているかを明らかにすることに関して述べた(坂下,2011b)。具体的に何を明らかにしたいのか絞られてきたら,研究デザインを描く段階である。忘れないでほしいのは,研究デザインはResearch Questionを解くために計画されることである。質的研究ならできそうだからとか,アンケート調査なら,とデザインありきでResearch Questionを考えるのは,本末転倒である。Research Questionのレベルによって,研究デザインの大枠は決まるので,今回はその概要を示したい。各デザインの詳細は,また追って紹介できればと考えている。
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