Japanese
English
報告
糖尿病性末梢神経障害患者の歩行動揺性が身体活動量に与える影響—パス解析を用いた検討
The influence of the gait instability on physical activity in diabetic peripheral neuropathy patients—A path model analysis
鈴木 啓介
1
,
廣岡 卓
2
,
新津 雅也
2
,
小中澤 聡
2
,
加茂 智彦
3
,
大武 聖
1
,
西田 裕介
4
Keisuke Suzuki
1
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部理学療法学科
2磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
3日本保健医療大学保健医療学部理学療法学科
4国際医療福祉大学成田保健医療学部理学療法学科
キーワード:
diabetic peripheral neuropathy(DPN)
,
root mean square(RMS)
,
International physical activity questionnaire(IPAQ)
,
6 minutes walking distance(6MWD)
Keyword:
diabetic peripheral neuropathy(DPN)
,
root mean square(RMS)
,
International physical activity questionnaire(IPAQ)
,
6 minutes walking distance(6MWD)
pp.815-821
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200981
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要旨 【目的】糖尿病患者のうち,糖尿病性末梢神経障害(diabetic peripheral neuropathy:DPN)合併患者はDPN非合併患者よりも死亡率や重症合併症率が高く,その要因の一つに身体活動量の低下が挙げられる.また,DPN合併患者は歩行動揺性が大きいことが報告されている.本研究ではDPN合併患者の歩行動揺性が身体活動量に与える影響を明らかにすることを目的に検討を行った.【方法】対象はDPN合併患者88名とした.測定項目は身体活動量,運動耐容能,精神機能,歩行動揺性とし,各項目について相関分析ならびにパス解析を用いて関係性の検討を行った.【結果】運動耐容能と精神機能は直接身体活動量へ影響を与えていた.歩行動揺性は身体活動量へ直接与える影響が認められなかった.しかし,歩行動揺性は運動耐容能を介して,身体活動量へ間接的に影響を与えていることが認められた.【結論】DPN合併患者の身体活動量低下の要因として,歩行動揺性が運動耐容能を介して間接的に影響を与えている可能性が示唆された.
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