Japanese
English
原著
乾癬が患者QOLに与える影響について―Skindex-16を用いた検討
The impact of psoriasis on patient's quality of life:Measurement using the Japanese version of Skindex-16
神田 憲子
1
,
檜垣 祐子
1
,
福屋 泰子
1
,
小林 里実
1
,
川島 眞
1
Noriko KANDA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Yasuko FUKUYA
1
,
Satomi KOBAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬
,
QOL
,
Skindex-16
Keyword:
乾癬
,
QOL
,
Skindex-16
pp.5-9
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101553
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 尋常性乾癬患者92名にSkindex-16を用いてアンケート調査を行い,QOLを測定した.その結果,特に感情のスケールスコアが高く,乾癬は感情面のQOLへの影響が大きいことがわかった.Skindex-16の症状・感情・機能のいずれのスケールスコアもPASIスコアと有意に相関し,皮疹が重症になるほどQOLが低下していることも明らかになった.さらに,露出部に皮疹を有する患者では特に機能のQOLが低下していた.また,低年齢の患者ほど,罹病期間が短いほど症状に関するQOLへの影響が大きかった.乾癬患者の診療にあたっては,QOLの改善をめざした治療が望ましく,その際のQOL評価にSkindex-16は有用と思われた.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.