特集 ACL損傷と動作
—エディトリアル—ACL損傷と動作
川島 敏生
1
,
関 大輔
1
Toshio Kawashima
1
1日本鋼管病院リハビリテーション科
キーワード:
ACL損傷
,
動作
,
再発予防
Keyword:
ACL損傷
,
動作
,
再発予防
pp.737-743
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200963
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はじめに
スポーツにおける膝関節靱帯損傷の約半数は膝前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)損傷とされ1),米国では年間10万件以上発生しているとも言われている2).近年では,再建術やリハビリテーションの進歩により,受傷前と同じスポーツレベルへ復帰できるようになってきている.しかし,依然としてスポーツ復帰までの時間は長く,社会的・経済的損失も大きい.
ACL損傷はスポーツ種目により異なるが,非接触損傷が多く,受傷時の肢位や動作が特徴的であることが指摘されている.そこで本稿では「動作」を切り口に,再建術後のリハビリテーションやその再発予防について述べてみたい.
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