とびら
多角的・多面的視点をもった理学療法士
浅野 直也
1
1国立病院機構東名古屋病院リハビリテーション科
pp.647
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200934
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2011年3月11日に東日本大震災が発生し,甚大な被害を受けた.現在も「自宅がなくなった」,「自宅に帰りたくても帰れない」などの理由で仮設住宅や被災地外で暮らしている方が多くいる.また,コミュニティが確立できず,介護や福祉のサービスを満足に受けることができずに生活不活発病と向き合い生活されている方も多くいる.
被災から1年が経過したとき,福島県内で「よろず健康相談」が開催され,国立病院機構災害医療センターの小早川義貴医師に紹介を受け,筆者も参加した.小早川医師は災害派遣医療チーム(disaster medical assistance team:DMAT)事務局の医師であるが,超急性期だけではなく,生活不活発病の予防を視野に入れた慢性期の活動も行っている.現在も被災地の診療業務支援,自治体職員の産業保健,住民対応などを行い,一方で2015年9月の関東・東北豪雨や2016年4月熊本地震など,その後に発生した災害対応も行っている.
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