特集 採用看護師の教育・研修
病院における採用看護師教育のあり方―主体性を育む支援の構築を目指して
上田 順子
1
1旭川医科大学病院
キーワード:
主体性
,
学ぶ力
,
教育担当者
,
職場適応支援
,
キャリア開発
Keyword:
主体性
,
学ぶ力
,
教育担当者
,
職場適応支援
,
キャリア開発
pp.265-270
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101929
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病院における採用看護師教育は,2004年の厚生労働省「新人看護職員の臨床実践能力向上に関する検討会」報告書を受けて,新人看護職員の到達目標を明文化し,研修指導指針に基づき研修体制を整備するなど実施されてきた.しかし,医療の高度化や患者の重症化,平均在院日数の短縮など厳しい医療環境の中での採用看護師教育は困難を極め,多くの看護管理者たちは理想の教育と現実の狭間で地団駄を踏んでいたのではないだろうか.
2009年,保健師助産師看護師法および看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部が改正され,2010年4月から新人看護職員の卒後臨床研修の努力義務化が施行された.これまで病院の自主性に任されていた新人看護職員研修を,看護部だけでなく病院として組織を上げて実施することが努力義務となったのである.現在,厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン」を参考に,各病院が従来の研修体制を見直し,教育のあり方を考え,創意工夫して研修プログラムの開発に取り組んでいる.
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