入門講座 「はじめて」への準備(臨床編)・6
はじめての家族指導
本田 祐一
1
Yuichi Honda
1
1臼杵市医師会立コスモス病院
キーワード:
介助指導
,
ホームプログラム
,
疾病管理
Keyword:
介助指導
,
ホームプログラム
,
疾病管理
pp.529-534
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200901
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はじめに
団塊の世代が後期高齢期に入る2025年を目途として,地域包括ケアシステムの構築が推進されている1).また,75歳以上人口の増加に伴い,入院を必要とする高齢者が増加すると予想され,入院需要の増加に対し,平均在院日数を短縮する施策が打ち出されている.これらのことから,今後は急性期病床から直接自宅退院するケースや,回復過程にある患者が自宅退院するケースが増加すると予想される.このような状況のなかで,病院から在宅へスムーズに移行するためには,医療機関と地域医療(在宅)との密な連携が必須である.特に高齢患者や介助を必要とする患者では退院後のADLが低下する可能性が高いとされており2,3),介助指導や疾病管理など在宅ケアスタッフはもちろんのこと,家族への指導や情報提供が重要となる.
そこで本稿では,医療機関から自宅退院する患者の家族指導として,介助指導,ホームプログラムの指導,疾病管理の指導という3つの視点で,その指導方法と内容について,臼杵市医師会立コスモス病院(以下,当院)での取り組みを踏まえ述べる.
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