1ページ講座 理学療法関連審議会・協議会
日本糖尿病対策推進会議
野村 卓生
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1関西福祉科学大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
pp.1125
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200740
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厚生労働省の2012年国民健康・栄養調査によると,わが国の糖尿病患者は約950万人,糖尿病予備群を含めると,約2050万人と推定されている.糖尿病は幅広い年齢層で発症し,特有の合併症を併発するが,自覚症状が乏しいことから放置,あるいは治療を中断する患者が多い.このような現状を鑑み,糖尿病対策について積極的に取り組む必要があるとの共通認識により,日本医師会,日本糖尿病学会,日本糖尿病協会の三者で,2005年2月に「日本糖尿病対策推進会議」が設立された1).その後,活動趣旨に賛同した複数の団体が加入し組織の改編が行われ,2015年12月には日本理学療法士協会も加入し,2016年9月現在,幹事団体が4団体,構成団体は14団体となっている(表).
日本糖尿病対策推進会議は,糖尿病の発症予防,合併症防止などの糖尿病対策をより一層推進し,国民の健康の増進と福祉の向上を図ることを目的に設立された.以下,代表的な最近の活動を紹介する.
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