特集 生活支援につなぐ小児理学療法
地域療育センターにおける小児理学療法と生活支援
桑原 知佳
1
,
佐伯 香菜
1
,
広瀬 宏之
1
Chika Kuwabara
1
1横須賀市療育相談センター診療課
キーワード:
障害児リハビリテーション
,
発達支援
,
地域連携
Keyword:
障害児リハビリテーション
,
発達支援
,
地域連携
pp.929-934
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200682
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はじめに
現在,生まれてくる子どもの約33人に1人が何かしらの病気や障害,低出生体重などで新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:NICU)を必要とし1),出生直後から医療的な介入を必要としている.また,成長の過程で保護者が育てにくさを感じたり,就園・就学後の集団生活で困難さがみられる子どもたちも年々増加し2),療育を必要とする子どもの数は増加している.地域療育センターは,そのような病気や障害をもつ子どもとその家族が「地域で育ち,生活することを支援する」ために存在し,子どもとその家族,そして保育園,幼稚園,小学校をはじめとした地域の各機関の支援を行っている.
本稿では,横須賀市療育相談センター(以下,当センター)の利用児の特徴や,理学療法業務について紹介し,地域療育センターにおいて理学療法士が果たすべき役割について考えたい.
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