特集 社会の要請に応える理学療法教育
座談会:これからの理学療法教育に必要なこと
内山 靖
1
,
森本 榮
2
,
金田 嘉清
3
,
樋口 由美
4
,
松永 篤彦
5
1名古屋大学大学院医学系研究科
2医療法人社団輝生会本部
3藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
4大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
5北里大学大学院医療系研究科
pp.761-770
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200637
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内山 本誌ではこれまで,臨床実習のあり方や卒前・卒後教育という,いわば組織のなかで理学療法士をどのように育てるかを中心に議論してきました.しかし言うまでもなく,理学療法は国民のニーズがあって初めて成り立つものです.社会の要請ということを考えた場合,この専門職を志そうとする本人と父兄が1つ目の大きな社会の要請者であり,理学療法サービスを受ける患者や利用者,あるいはその家族が2つ目の要請者と言えます.3つ目には病院経営者や他職種の方々.さらには理学療法機器メーカー,医書出版社,人材育成に携わる一般企業など大きく4つのグループに分けられます.
本日はこれらを踏まえ,社会が求める理学療法士,理学療法学教育について広く話を進めていきたいと思います.まず,今私たちに何が求められているのか,お一人ずつお話しください.
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