特集 社会の要請に応える理学療法教育
特色ある理学療法教育
1.自立した学生の育成をめざして
長野 由紀江
1
Yukie Nagano
1
1岩手リハビリテーション学院理学療法学科
キーワード:
学内教育
,
教授システム
,
臨床見学実習
Keyword:
学内教育
,
教授システム
,
臨床見学実習
pp.740-741
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200625
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岩手リハビリテーション学院の特徴
1.岩手の風土に培われた養成校
岩手リハビリテーション学院(以下,本学)は,東北では,弘前大学医療短期大学(2000年大学に移行),国立仙台病院附属リハビリテーション学院(2004年改称,2008年閉校)とともに1980年に開学し,37年目を迎える(表).開学以来35年間岩手県に唯一の理学療法士養成校として,岩手県の理学療法士需要を支え,岩手県理学療法士会の会員数の約6割が本学出身者であることからも,岩手県に根強い養成校であると自負している.
近年全国的な養成校増加に伴って,本学入学生は岩手県出身者が91.3%を占め,卒業時の岩手県内就職内定率においても73.5%と,出身・就職ともに「岩手」という学生が増加を示している.このような現状を踏まえて理学療法学科(以下,本学科)の臨床実習では,学生ができるだけ一度は地元地域以外の施設で行うように取り計らっている.生まれ育った環境と異なる地域で生活し臨床実習の経験をすることは,客観的に自身の環境を見直す機会となり,学生が社会人として「自立」する一助になると考えている.
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