Japanese
English
症例報告
対麻痺患者に対する体重部分免荷トレッドミル歩行トレーニングの導入効果—バクロフェン髄腔内投与療法により痙縮が軽減し歩行能力が低下した1例
The effects of body weight supported treadmill training(BWSTT)for a paraplegic patient:a case report of decreased walking abilities in result of reduced spasticity after baclofen intrathecal therapy
矢野 雄大
1
,
石倉 龍太
1
,
久原 聡志
1
,
明日 徹
1
,
舌間 秀雄
1
,
松嶋 康之
2
,
佐伯 覚
2
Yuudai Yano
1
1産業医科大学病院リハビリテーション部
2産業医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
バクロフェン髄腔内投与療法
,
痙性対麻痺
,
体重部分免荷トレッドミル歩行トレーニング
Keyword:
バクロフェン髄腔内投与療法
,
痙性対麻痺
,
体重部分免荷トレッドミル歩行トレーニング
pp.607-612
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200589
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要旨 今回,脳炎による重度の痙性対麻痺を有する患者に対してバクロフェン髄腔内投与療法(intrathecal baclofen therapy:ITB療法)を施行された症例を経験した.ITB療法直後は痙縮軽減により歩行能力が低下したが,理学療法プログラムに歩行練習量を安全に多く確保できる体重部分免荷トレッドミル歩行トレーニング(body weight supported treadmill training:BWSTT)を導入することで,ITB療法前よりも歩行能力の改善を認めた.ITB療法後のBWSTT導入は歩行能力を改善する有効な手段の1つとなる可能性が示唆された.
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