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短報
重症肺動脈性肺高血圧症患者に対する理学療法の有効性の検討
Efficacy of physical therapy in patients with severe pulmonary arterial hypertension
中尾 周平
1,2
,
榊間 春利
2
,
長谷場 純仁
1,2
,
吉田 輝
1
,
窪薗 琢郎
3
,
窪田 佳代子
3
Shuhei Nakao
1,2
1鹿児島大学医学部・歯学部附属病院リハビリテーション部
2鹿児島大学医学部保健学科理学療法学専攻
3鹿児島大学大学院心臓血管・高血圧内科学
キーワード:
肺動脈性肺高血圧症
,
心肺機能
,
活動能力
Keyword:
肺動脈性肺高血圧症
,
心肺機能
,
活動能力
pp.532-535
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200566
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要旨 重症肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)患者に対する理学療法の有効性について検討するために,New York Heart Association(NYHA)機能分類Ⅲ-Ⅳ度の重症PAH患者の入退院時における心肺機能や活動能力を比較検討した.重症PAH患者は罹患歴が長く,複数の合併症を有しており,入院時ADL能力や心肺機能は有意に低下していた.活動性の低下やADL障害に影響している要因を評価し,呼吸循環動態のモニタリングを行いながら理学療法や生活指導を実施した結果,理学療法介入による有害事象を認めず,退院時には経皮的動脈血酸素飽和度(peripheral arterial oxygen saturation:SpO2),脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide:BNP),平均肺動脈圧(mean pulmonary arterial pressure:mPAP),NYHA機能分類,歩行可能率,ADLが有意に改善した.
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