Japanese
English
症例報告
介護老人保健施設にて身体活動量に着目した超高齢慢性心不全合併症例
The single case report of which was paid attention to physical activity of the very elderly with chronic heart failure in long-term care health facilities
中村 祐輝
1
,
山田 真輔
1
Yuuki Nakamura
1
1医療法人社団山崎内科医院介護老人保健施設四季の郷
キーワード:
身体活動量
,
超高齢者
,
慢性心不全
,
介護老人保健施設
Keyword:
身体活動量
,
超高齢者
,
慢性心不全
,
介護老人保健施設
pp.327-332
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200515
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要旨 [背景]身体活動量向上は重要である.今回,介護老人保健施設(以下,老健施設)にて超高齢者慢性心不全女性の身体活動量に着目し,運動療法の提供と介護職との連携により良好な転帰を得た.[症例提示]95歳女性,慢性心不全.呼吸困難感や転倒既往のため身体活動能力が低下していた.[初期評価]International Physical Activity Questionnaire Short Version(IPAQ-SV)17.9kcal,30秒間立ち上がり検査(30-Second Chair Stand Test:CS-30)7回,Timed“Up and Go”Test(TUG)13.8秒,3分間歩行距離(3-Minute Walk Distance:3MD)129mであった.[経過および結果]運動療法は有酸素運動とレジスタンストレーニングを実施した.当初は呼吸困難感を訴えたが3か月経過後,呼吸困難感なく約200mの連続歩行が可能となった.また介護職との連携により日常生活に運動を取り入れ,さらなる身体活動量向上を図った.結果,IPAQ-SV,CS-30,TUG,3MDに向上が認められた.[結語]老健施設入所者の身体活動量を向上させるには,適切な評価を伴った運動療法の提供と介護職との連携が重要である.
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