認知症ケアに対する科学的介護の取り組み

Point

●施設入所認知症者は，身体機能低下によって車椅子利用者が多く，サルコペニアやフレイルを合併している可能性も高い．身体活動や社会的交流が不足していることでさらなる廃用を招く可能性がある

●国際的にも施設入所高齢者における身体活動の促進が提唱されており，認知症者に対しても転倒リスクに配慮しながら適切な運動介入の推進が求められる

●施設入所認知症者における科学的介護推進に向けて理学療法士には心身機能や活動参加，環境面など広範な評価と介入が求められる