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書評 PT・OTのための測定評価DVD Series 7—片麻痺機能検査・協調性検査
望月 久
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1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
pp.565
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200246
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理学療法士(以下,PT)や作業療法士(以下,OT)が実施する神経疾患に対する検査法の多くは神経内科学的検査に基づいているものが多い.神経内科学的検査では,定まった方法を用いて患者に刺激や指示を与え,それに対する患者の反応や動作を評定する.定量的な評定が難しく,異常の有無や異常の程度(軽度・中等度・重度など)によって評定することが多い.そのため,神経内科的検査には経験が必要とされる.
PT・OTの教育場面でこれらの神経内科的検査を学生に指導する際の難しさがここにある.測定評価の修得には,まず定まった検査方法を理解し実施できる段階があり,次に検査の結果を評定する段階がある.学生は患者を見たことがなく,教師からの説明やテキストの図や写真から,患者の症状,検査時の患者の反応や動作を想像するほかない.これを補うために動画の教材が使用される.PT・OTのための評価測定シリーズは,PT・OTの学生が必須とする検査について,基本的な検査方法や検査に際しての注意点が簡潔な説明と図および動画で示されており,PT・OT養成校の教員や学生の間で好評を博してきた.
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