特集 世界の理学療法—激動のAsia Western Pacific地区の現状と今後
シンガポールの理学療法—理学療法のために大きな夢をもつ小さな国
Tan Celia
1
Celia Tan
1
1シンガポール理学療法士協会
pp.285-289
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200168
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夢は大きく
第17回世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy:WCPT)学会のホストというシンガポールにとって待望の,そしてほぼ不可能であった夢が,今年2015年,叶おうとしています.シンガポールは小さく,理学療法の歴史は比較的浅いですが,世界的に有名なWCPT学会がシンガポールで行われることを大変誇りに思っています.また,学会のオープニングスピーカーが,アジア西太平洋(Asia Western Pacific Region:AWP)地区出身でシンガポール理学療法士協会(Singapore Physiotherapy Association:SPA)をサポートし続けてきたGoh Ah Cheng准教授(信州大学,シンガポール出身)になったことも誇りに思っています.Goh先生は皆から尊敬されている理学療法士であり,長年にわたってシンガポールと日本の両方で働いてきました.オープニングレクチャーでは,アジアの理学療法について講演される予定で,今から大変楽しみにしています.
世界中から多くの理学療法士が,数多くの研究発表,高標準のプレゼンテーションを行い,世界中の理学療法士とネットワークを構築し,さらに専門家として最先端の話を聞くために,WCPT学会に参加します.来るWCPT学会は,2,500以上の口述およびポスター発表が予定されています.このほかに,パネルディスカッション,ディベート,シンポジウムなどにおいて,われわれが抱える問題への解決策について議論する機会が設けられています.
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