海外留学 不安とFUN・第14回
シンガポールの生活・2
柳 靖雄
1,2
1Duke NUS Graduate Medical School, Singapore National Eye Centre, Singapore Eye Research Institute
2東京大学
pp.232-233
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212166
- 有料閲覧
- 文献概要
医療レベルは日本と同レベル
シンガポールの医療レベルは日本と同程度です。眼科疾患に関しては角膜疾患(感染症)や,ぶどう膜炎の原因が日本とは多少異なりますが,私の専門の網膜疾患についてはほとんど同じです。日本では皆保険制度ですべての検査,治療に点数がつき,患者の医療費負担が抑えられているわけですが,異なるシステムですので,コスト面を考慮し若干の診療方針の違いが存在します。
他のアジア諸国の病院と同様に病院の規模は大きく,Singapore National Eye Centreだけで1つの診療棟となっており,年間延べ約30万人の患者が訪れ,手術は約16,000件も行われています。米国,英国,オーストラリアでの医師免許は書類手続きのみで医籍登録が可能で,海外からの医師も数多く一緒に働いています。眼科においては世界的な指導者が各領域で揃っており,指導体制も充実しています。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.