新人理学療法士へのメッセージ
理学療法士の品格
前野 里恵
1
1横浜市立市民病院リハビリテーション部
pp.336-337
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106609
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2014年春,理学療法士国家試験合格おめでとうございます.前途洋洋たる皆さんは,人生という道のりの一つの門出を無事に迎えることができて,胸をなで下ろしていることでしょう.皆さんの多くは,ゆとり世代,個性重視,テレビ・ゲーム世代と言われ,何かと時代の流れに翻弄されるときを過ごしたことでしょうが,将来は確実にリハビリテーション医療界の担い手として,平和で住みよい日本に貢献してくれることと思います.
しかし皆さんは,この合格の喜びにひたるのもつかの間,心機一転して積極的な姿勢で取り組み直すことが必要なのです.通常,理学療法士が一人前になるには3年かかると言われていますが,そのようなことは社会に出てからは通用しません.なぜなら,患者さんにしてみれば,担当の理学療法士が若かろうが,年輩であろうが,小さかろうが大きかろうが,そんなことは関係ないのです.その理学療法士がいかに自分に対して最善の理学療法を提供し,最高の回復を促してくれるかどうかが重要なのです.理学療法士になったからにはとことん頑張らなくてはなりません.そこで,私から自戒の念を込めて,皆さんにメッセージを捧げます.
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