特集 地域における理学療法のパラダイムシフト
高齢者に対する自助・互助支援体制構築における理学療法士の活動
有賀 裕記
1,2
,
内田 智子
2
,
椎名 真希
2
,
関澤 智光
2
,
飯田 裕章
2
,
伊藤 綾
2
,
小澤 多賀子
2,3
,
大森 葉子
2
,
大田 仁史
2
Hiroki Ariga
1,2
1医療法人いつき会守山いつき病院リハビリテーション部
2茨城県立健康プラザ
3筑波大学大学院人間総合科学研究科
キーワード:
ヘルスリテラシー
,
介護予防
,
住民参加型
Keyword:
ヘルスリテラシー
,
介護予防
,
住民参加型
pp.195-202
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106572
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はじめに
団塊世代が65歳を迎える2015年問題に対し,茨城県立健康プラザ(以下,健康プラザ)の管理者である大田は「住民自ら学び,力をつけ,自らが社会に役立つことを自覚し,世代を超えた共助の精神で,官民一体となって乗り切る!」覚悟が必要であると述べている.茨城県では2005年より,2015年以降の人口構造の変化に備え,住民から介護予防の実践者を育て,介護予防の一翼を担う住民参加型の介護予防事業「シルバーリハビリ体操指導士養成事業」(以下,養成事業)を開始した.理学療法士は,当初より本事業において実践者を養成するシルバーリハビリ体操指導士養成講習会(以下,講習会)のテキスト作成,運営を行い,さらに講師として,その普及にかかわっている.
本稿では,養成事業の全体像を紹介し,ヘルスリテラシーの段階的変化の視点からシルバーリハビリ体操指導士(以下,指導士)が主体的活動を行うに至ったプロセスを考察する.
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