巻頭言
互助的協働のすすめ
橋本 茂樹
1
1札幌西円山病院リハビリテーションセンター
pp.659
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200671
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熊本や大分で地震被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます.またお亡くなりになった方々のご冥福を祈ります.両県のリハビリテーション病院のいくつかも大変な被害にあいながら地域のリハビリテーションサービス提供にご尽力されたようで頭が下がります.これからの復旧復興を応援したいと思います.
さて本題ですが,チームアプローチは重要である,ということをリハビリテーション関係者は口をそろえて言うだろう.そしてチームアプローチには,① Multidisciplinary—(多職種—),② Interdisciplinary—(相互関係—),③ Transdisciplinary—(相互乗り入れ—),の3種類があって,互いの職域をしっかりフォローする, ③ が望まれていると結ぶのであろうか.しかし,この英語表現,その言葉からわれわれが「チーム医療とはどうあるべきか?」を理解できるのか,なかなか難しいと感じていた.有効なチーム医療とはチームとして24時間,365日をいかに有効活用し,リハビリテーション効率を上げて目標最大の達成地点に到達できるかである.心の問題,経済的問題などを含んだ個人因子にも対応する必要は,あるが.
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