学校探検隊
編入学生を対象とした広島大学医学部保健学科アドミッションズ・オフィス(AO)入試
吉村 理
1
1広島大学医学部保健学科
pp.45-47
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105965
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1)アドミッションズ・オフィス(AO)入試の導入
21世紀の日本社会は,高齢・少子化が急速に進み,情報化や科学技術の高度化など,変化の激しい時代を迎えることとなり,これらの変化や進展に柔軟に対応できる創造的・個性的な人材の育成が必要とされます.したがって大学においても,教育,経済,科学技術や医療等,様々な分野で指導的役割を担って活躍できる人材を養成し,社会の要望に応えなければなりません.
18歳人口が減少するなかで,大学進学率は50%を超え,大学院への進学者は年々増加する傾向にあり,今後大学間競争の激化が予想されます.一方,学術研究は専門分野の多様化,複合化,先端化とともに総合化,学際化という状況にあります.したがって,学部・学科等の教育研究の理念・目標に沿って選抜方法の多様化や評価尺度の多元化,受験機会の複数化等を図り,多様な個性,能力・適性,意欲・関心等を幅広く,多面的かつ総合的に評価して,優れた人材を確保するため,入学者選抜の一層の工夫・改善は急務となっています.今までも従来の一般選抜に加え,推薦入試,社会人入試,帰国子女入試,中国引揚者等子女入試,私費外国人留学生入試等の特別選抜が行われ,これらの選抜には小論文や面接を取り上げるなど,多面的な評価基準のもとに選抜方法の改善をはかり一定の成果をあげています.
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