講座 応用行動分析学・2
理学療法における応用行動分析学の基礎―2.技法の展開
山本 淳一
1
Yamamoto Jun-ichi
1
1筑波大学心身障害学系
pp.135-142
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105751
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1.オペラント行動とレスポンデント行動
1)オペラント行動とレスポンデント行動
連載の第1回目では,応用行動分析学の理論と技法の基礎的なところについて述べてきた.今回は,第2回目として,理論を新たな視点からもう一度整理し,また新たな技法について述べていくことにする.
人間の行動は,オペラント(operant)行動とレスポンデント(respondent)行動とに分けられる(注1).オペラント行動は随意的行動ともいわれ,「先行刺激(A),行動(B),後続刺激(C)」の3項関係によって成立,維持しており,特に行動をした結果与えられる後続刺激によって支えられている行動である.このような環境刺激と行動との関係を「3項随伴性(three-term contingency)」または,「行動随伴性(behavior contingency)」と呼ぶ.
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