特集 整形外科疾患に対する外来運動療法
腰痛症に対する外来運動療法
伊藤 俊一
1
,
白土 修
2
,
石田 和宏
1
Ito Toshikazu
1
1北海道干歳リハビリテーション学院理学療法学科
2美唄労災病院脊損腰痛センター
pp.19-26
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105722
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
腰背部痛の原因は,整形外科はもちろん内科疾患に伴う関連痛,更に心因性によるものなど各科領域にわたり多種多様である1,2).外来の理学療法において腰背部痛を主訴とする者は,患者総数の50%以上を占めるとの報告3)もあり,腰痛症は外来で最も多く遭遇する疾患の1つとなっている4).
腰痛症治療の基本として,重篤な神経学的脱落所見がない限り第1に保存療法が選択される1,2,4).したがって,理学療法においては,評価による腰痛の状態の鑑別とその結果に基づいた治療法の選択,更に処方した運動療法の継続が極めて重要となる.
本稿では,腰痛症の理学療法についての現状と,その評価と評価結果に基づいた治療法の選択を具体的に検討するとともに,筆者らが行ってきた腰痛学級による運動継続に関する方法について述べる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.