増刊号 Common Disease 200の治療戦略
運動器疾患
腰痛症
大木 勲
1
,
松本 忠男
1
,
明石 裕地
1
1結城病院整形外科
pp.566-569
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患概念と病態
腰痛症とは種々の原因で発症する症候群で,立位および坐位で生活する人間の宿命ともいえる.本症候群を原因別に分類すると,①脊椎疾患に由来するものが多いが,その他,②内臓疾患由来のもの(消化器系,腎尿路系,婦人科系など),③脈管疾患由来のもの(閉塞性動脈硬化症,腹部大動脈瘤など),④神経由来のもの(神経系腫瘍,糖尿病など),⑤心因性のもの(ヒステリー,うつ病など)に分けられる.本稿では脊椎疾患に由来するもののうち,common diseaseとして急性腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,腰椎分離症,分離すべり症,変性すべり症の6疾患について述べることにする.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.