Japanese
English
誌上シンポジウム 運動器リハビリテーションの効果
慢性腰痛症に対する運動療法の効果
Effect of Therapeutic Exercises on Chronic Low-Back Pain
白土 修
1
Osamu Shirado
1
1埼玉医科大学医学部整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Saitama Medical University
キーワード:
chronic low-back pain
,
慢性腰痛症
,
therapeutic exercise
,
運動療法
Keyword:
chronic low-back pain
,
慢性腰痛症
,
therapeutic exercise
,
運動療法
pp.749-755
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100908
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腰痛症は,生活習慣病の1つとしての理解が重要である.的確な治療を行うためには,正確な病態の把握が重要であるが,病理学的診断が困難な場合も多い.欧米の論文を中心に,慢性腰痛症に対する運動療法の効果には,高い科学的根拠があることが実証されている.本邦独自のRCT研究(LET study;Low-back pain Exercise Therapy Study)によっても,運動療法(体幹筋訓練とストレッチングの2種類)の効果が実証された.すなわち,慢性腰痛症に対する運動療法の効果は,消炎鎮痛剤(NSAID)のそれよりも優れていた.運動療法継続の重要性,運動プログラムによる治療効果の差異に関しては,科学的に実証されておらず,今後の課題である.
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