特集 整形外科疾患に対する外来運動療法
変形性股関節症に対する外来運動療法
山本 昌樹
1
,
山本 博司
1
,
川上 照彦
1
,
石田 健司
1
,
榎 勇人
1
,
野村 卓生
1
Yamamoto Masaki
1
1高知医科大学附属病院リハビリテーション部
pp.5-11
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105720
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はじめに
変形性股関節症に対する股関節への牽引療法は,歴史的にVoss1)やO'Malleyら2)が提唱した筋解離術と同様,関節内圧の減少による即時的な除痛効果3,4)やリラクセーションを目的とした保存療法の1つである5,6).
本稿では変形性股関節症患者(OA患者)に対する股関節への牽引ストレスがもたらす組織的影響をはじめに述べ,その効集機序を推察する.更に当部にて実施している外来OA患者への牽引療法の客観的な評価結果より,その適応や今後の外来OA患者に対する運動療法としての位置づけを検討していく.
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