特集 こどもの理学療法
小児整形外科的疾患の理学療法
榎 勇人
1
,
山本 博司
1
,
沢本 毅
2
,
野村 卓生
1
,
岡崎 里南
1
,
川上 照彦
1
,
石田 健司
1
Enoki Hayato
1
1高知医科大学附属病院リハビリテーション部
2野市中央病院整形外科
pp.386-392
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100807
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1741年にNicolas AndryがL'Orthopediに若いcrocked treeの矯正の絵を描き,整形外科は小児の変形を矯正し予防する学問と技術であるとして整形外科学が発展してきた.山本1)は脊柱側弯症はそのシンボルツリーから想像されるとおり,整形外科治療の本流ともいうべきものであると述べている.
脊椎側弯症の早期発見・早期治療を目指して,わが国では1979(昭和54)年に学校保健法が改正され,全国規模で側弯症の学校検診が義務づけられた.その結果,様々な形でのスクリーニングが始められるようになり2),脊椎側弯症への関心が高まったと同時に早期弯曲の早期治療に成果を上げてきた.当院整形外科でも平成4~13年の10年間に,延べ1,429名の脊椎側弯症患者(その内特発性側弯症患者912名)を診療し,治療を行っている.
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