特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅶ.膵癌治療のプロトコール
札幌医科大学・第1外科
本間 敏男
1
,
平田 公一
1
,
向谷 充宏
1
,
桂巻 正
1
,
浦 英樹
1
,
佐々木 一晃
1
,
伝野 隆一
1
Toshio HONNMA
1
1札幌医科大学第1外科
pp.209-214
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904274
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術前診療のプロトコール
1.術前患者の評価
①一般状態
一般血液生化学検査,腫瘍マーカーに加えて患者の既往歴,performance status(PS)をチェックする.心・肺機能,肝機能,腎機能による耐術性の評価は他の消化器外科手術の場合と同様であるが,膵癌に伴う特徴的な合併症として黄疸,膵炎,内外分泌機能障害(糖尿病,低栄養),疼痛などがあり,それらを認めた場合には術前に適切な治療を行う必要がある(後述).
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