入門講座 退院指導・3
介護療養型病床入院患者の退院指導の実際
西田 宗幹
1
,
東條 秀則
2
,
植松 光俊
3
Nishida Muneyoshi
1
1秋津鴻池病院リハビリテーション部理学療法科
2秋津鴻池病院リハビリテーション部作業療法科
3埼玉県立大学保健医療福祉学部
pp.801-805
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105661
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Ⅰ.はじめに
急速に高齢化が進行するなか,介護保険という新しい保険の後押しもあり,新しい病棟形態として「介護療養型病床(以下,療養型病床)」が誕生した.療養型病床の前身として設定された「介護力強化病棟」は在宅生活へのスムーズな移行の実現を目的としたものであった.
当院も療養型病床をもって,年間約260名の高齢障害者を中心としてリハビリテーション(リハ)医療を展開しており,平成9年度から病棟作業療法を,平成11年度から病棟理学療法をリハ診療システムとして導入した.そのシステムを定着させるために,種々の問題に出会いながらも,その問題解決に悪戦苦闘しているのが現状である.
病棟トレーニングを中心としたリハアプローチを実施していく療養型病床では,患者への退院指導をどのように考え,実施していけばよいか,不十分な経験ではあるが,当院における方法を紹介しながら,退院指導の問題点についても触れることにしたい.
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