中小規模病院の運営 鼎談
公立中小病院の地域医療
矢島 嶺
1
,
山田 直司
2
,
笹井 康典
3
1国保依田窪病院
2呼子町立小川島診療所
3大阪府立羽曳野病院
pp.316-322
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207715
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「地域医療」をどうとらえるか
矢島 今日は離島の診療所で1人で地域医療に熱意を燃やしている山田先生,大都市で何を地域医療の核にしようかと考えられている笹井先生,それから私が長野の山間の農村で今まで細々ながら実践してきた地域医療の内容を加えることによって,「地域医療」なるものの問題点と今後の展望を話し合いたいと思います.
まず,地域医療の考え方です.開業医の先生が開業のあいさつ状に,「地域医療のために云々」という言い方をされるように,私的医療機関も公的医療機関も,「地域医療」という言葉をかなり頻発される.その場合の地域あるいは地域医療の内容は,どういうものが大きな比重にならなければならないのか.そういうことについてまず話を進めていきたいと思います.
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