プログレス
呼吸理学療法―最近の知見
古賀 俊彦
1
1天神会古賀病院
pp.798-799
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105166
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1.はじめに
呼吸筋疲労すなわち呼吸筋不全により,低換気状態すなわち換気不全が生じる.その結果,換気補助が必要となるし,あるいはそれがウィニング中であればウィニングを中断(中止)しなければならなくなる.このように呼吸ケア,あるいは呼吸理学療法においては,吸気筋こそが主要な筋肉であると考えられてきた.近年,非侵襲的陽圧換気(NPPV)が普及し,NPPV施行中の肺のクリアランスの重要性が再認識されるようになってきた.特に神経・筋疾患においてそうである.
今回は吸気筋の問題である呼吸筋疲労と,呼気筋機能としての気道分泌物排泄の問題を新しい見地から考えてみる.
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