TREASURE HUNTING
障害者スポーツに魅せられて16年―大川裕行氏(産業医科大学病院リハビリテーション部)
編集室
pp.357
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105071
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冬季パラリンピック長野大会での日本選手の大活躍は,障害者スポーツに対する国民の認識を大きく変えたといわれる.障害者スポーツを裏方で支えている理学療法士は数多い.今月ご登場いただいた大川裕行氏が初めて障害者スポーツに出会ったのは1982年,国際障害者年を記念して始まった第2回大分国際車いすマラソン,大川氏が“オヤジ”と慕う緒方甫教授(産業医科大学リハ医学教室)に誘われて,車いすマラソンの安全性を確認する業務に携わったのがきっかけだった.
以来実に16年間,「理学療法室や診察室では決してみることができない障害者の活動的な姿」に身震いするほどの感動を経験したという.大川氏が「競技者としての障害者」のひたむきな生き方から学ぶことが多かったと述懐されているのを知って,先のパラリンピックをテレビ観戦した編集子も思わず納得してしまったことを告白しておこう.
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