症例報告
慢性疼痛患者に対する認知行動療法的チームアプローチ
島田 進
1
,
大橋 恭彦
1
,
山下 隆司
1
,
本田 哲三
2
,
丹羽 正利
1
,
小川 亜紀子
1
,
室津 恵三
3
Shimada Susumu
1
1東海大学医学部附属病院リハビリテーションセンター
2東京都リハビリテーション病院
3東海大学医学部精神科学教室
pp.285-287
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104531
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はじめに
慢性疼痛は,臨床家にとって対応に苦慮する障害の1つである.そしてその治療には,心理社会的因子を踏まえた全人的アプローチが重要であり,理学療法への行動科学的対応の導入の必要性も謳われている1).
当院ではすでに1988年より,骨-運動器の慢性疼痛患者に対して認知行動療法に基づくチームアプローチ(慢性疼痛管理プログラムpain management program;PMP)を施行してきた2).本稿では理学療法の立場からPMPの自験例を報告する.
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