クリニカル・ヒント
リウマチ性頸椎症について
吉成 俊二
1
1国立神戸病院理学診療科
pp.872
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104443
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1.リウマチ患者の起き上がり動作と頸椎不安定性
ある程度進行したリウマチ患者には,上肢の支持性が悪く,膝関節の拘縮などのために仰臥位から起き上がる場合,下肢を持ち上げ,振り下ろす反動で起き上がるという動作習慣がみられる.これが頸椎不安定の発生に関与しているといわれているが,具体的な報告はあまりみられない.そこで,当院外来通院中の古典的RA患者105例(クラス2-62例,クラス3-36例,クラス4-7例,ステージⅠ-11例,Ⅱ-27例,Ⅲ-27例,Ⅳ-40例)の環椎歯起間距離(X線側面像から3mm以上を環軸関節前方亜脱臼+)と,下位頸椎病変(2mm以上の前方辷りまたは3mm以上の後方たりを+)を起き上がりパターンの違いで分類した.
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