臨床経験
慢性関節リウマチの頸椎変化について
手束 昭胤
1,2
,
藤内 守
2
,
岸 陽二
2
,
八木 省二
2
,
近藤 憲二
2
,
林 一幸
2
,
片山 幸俊
3
Akitsugu TEZUKA
1,2
1手束病院
2徳島大学医学部整形外科学教室
3阿南共栄病院整形外科
pp.689-693
発行日 1978年7月25日
Published Date 1978/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905744
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はじめに
慢性関節リウマチ(以下R. A.)の患者には頸肩,腕の疼痛,肩凝りなどの項頸部に関する愁訴を有するものは多い.しかし多関節の多彩な症状にとらわれ,医師も患者も頸椎病変については案外等閑視してきたと思われる.しかし稀ではあるが脊髄や延髄の損傷のための死亡例の報告もあり,患者にとつて自分の頸椎変化を知つておくことは重要なことと考える.
今回,私共は日本リウマチ友の会徳島支部会員の頸椎レ線変化を調査する機会を得たので,主として環軸関節の変化を中心に検討し報告する.
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