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特集 廃用症候群と理学療法
リハビリテーション医学における廃用症候群および過用・誤用症候の位置づけ―その予防・治療を中心に
Disuse Syndrome and Physical Therapy: The Position of Disuse Syndrome and Overuse and Misuse Symptoms in Rehabilitation Medicine
上田 敏
1
,
大川 弥生
1
Satoshi UEDA
1
,
Yayoi OKAWA
1
1帝京大学医学部附属市原病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University Ichihara Hospital
pp.824-833
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104433
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Ⅰ.はじめに
筆者の1人は3年近く前に本誌に廃用症候群・過用症候・誤用症候についての国際的な研究の展望と,われわれによる一連の研究の紹介を行った1).その際の意図としては,当然のことながらリハビリテーション,特に理学療法におけるこれらの症候の予防と治療という極めて実際的な問題にまで触れる予定であったが,紙数の関係でその点については箇条書き的に述べるに止まらざるを得なかった.今回の特集で再び機会が与えられたので,前回触れることのできなかった点を中心に詳しく述べることにしたい.
全体は2部に分かれ,最初に最近の研究を中心に,前論文で触れることのできなかった点を主として,廃用症候群と過用症候・誤用症候に関する研究を総説する.ついで第2部でリハビリテーション・プログラムにおいて,過用症候・誤用症候を防ぎつつ廃用症候群の予防・治療をすすめるための具体的な方法と技術について述べる.
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