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特集 病棟訓練
病棟訓練の実際(1)―リハビリテーション病院における脳卒中患者への対応
Practical Training in the Ward: Programs for Hemiplegic Patients in a Rehabilitation Hospital
関口 春美
1
,
中村 茂美
1
Harumi SEKIGUCHI
1
,
Shigemi NAKAMURA
1
1会田記念病院リハビリテーション部
1Department of Rehabitation, Aida Memorial Hospital
pp.761-765
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104411
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Ⅰ.はじめに
われわれの病院では1985年以来,脳卒中リハビリテーション・プログラムの再検討と改善を重ねてきたが,そのなかで,病棟での評価・訓練は「生活の視点」を基本とするリハビリテーション(以下リハ)の根幹をなすことを改めて痛感した.この10年間のわれわれの経験は,病棟訓練の内容を深め緻密化することに役立っただけでなく,次の2点にも大きく影響した.第1点は,訓練室での訓練内容を病棟訓練で発見された問題点の解決に向けていっそう緻密化することの必要性であり,第2点は,他職種との「協業」としてのチームワークの重要性であった.
先にわれわれは本誌で外泊訓練について報告1)し,そのなかで病棟訓練の重要性を含めて,「するADL向上に向けたADL訓練」2)などの基本的な考え方について詳しく述べた.そのため今回は,病棟訓練の実際面に限り時間的な流れに沿って述べることにしたい.
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