Japanese
English
特集 病棟訓練
病棟訓練の実際(2)―看護婦との協業を含め
Practical Training within Wards-Practices of Ward Training by Collaborating with Nurses
松木 秀行
1
,
森本 栄
1
,
伊藤 隆夫
1
,
田中 正樹
1
,
石川 誠
1
Hideyuki MATSUKI
1
,
Sakae MORIMOTO
1
,
Takao ITO
1
,
Masaki TANAKA
1
,
Makoto ISHIKAWA
1
1近森リハビリテーション病院
1Department of Physical Therapy, Chikamori Rehabilitation Hospital
pp.766-772
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104413
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
上田,大川らは,看護との協業を強調し,「しているADL」と「できるADL」の差をなくすため実際の生活の場に出向き,生活の時間帯に合わせた指導をすることが重要であると指摘し,病棟を基盤として看護婦とセラピストが連携するチームアプローチを確立する必要があると述べている1-3).
当院でも,「入院におけるリハビリテーション医療の中核は病棟看護にあり」をスローガンに,各部署が看護を支える体制を作ろうと努めている.しかし,病棟内生活からスムーズに自宅生活へ移行させるため,看護と協業してチームアプローチを実践していく上で,勤務体制,業務内容,教育過程などの違いやセラピストの理解不足により様々な問題が発生してくる.そこでセラピストとしては,看護婦と協業するには,具体的に何をどのように行えば良いか日々悩むことになる.われわれが,過去2年間実施してきた病棟訓練の経緯,実施内容,現状での問題点などを示し,今後の看護との協業を円滑にするために何が必要なのかについて述べたい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.