理学療法草創期の証言
らい療養所からの無資格特例組誕生
角谷 亮蔵
1
1弘前大学医学部付属病院リハビリテーション部
pp.716
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104397
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これまで,多くの理学療法士から理学療法草創期の証言が本欄に寄せられているが,ここでは,特例でらい療養所から理学療法士が誕生したいきさつを中心に黎明期の一面を記録しておきたい.
国立らい療養所は日本全国に11か所あり,四肢末梢神経麻痺,切断などの理学療法を心要としている医療施設である.長いあいだ社会からの隔離という特別な事情の下に置かれていたのは周知のことで,リハビリテーション専任者も極めて少なかったが,今日では,ほとんどの施設に定員が配置され,隔離政策も撤廃されようとしている.
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