Japanese
English
原著
らい療養所における皮膚疾患について—第II報
Skin Diseases in Leprosarium:The Second Report
石井 則久
1
,
一山 伸一
1
,
中嶋 弘
1
,
永井 隆吉
1
Norihisa ISHII
1
,
Shinichi ICHIYAMA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Ryukichi NAGAI
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
pp.27-32
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203178
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前回(1980年2月)にひきつづき,今回,国立駿河療養所において,164名の患者の皮膚疾患調査を行なった.有病者は106名(64.6%)で,平均年齢は63.3歳であった.疾患別では表在性真菌症が多くみられ,季節的なものと,らい病変に伴う二次的変形などが大きな要因と考えられた.乾燥性皮膚は前回に比し減少したが,湿度の関与が示唆された.悪性腫瘍はボーエン病の1名のみで,前回から経過をみている症例であった.臨床的にも組織学的にも前回に比しほとんど変化がみられず,長期間ボーエン病のままで経過した皮疹として興味深かった.
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