理学療法草創期の証言
厚情を辞しての特例受験資格措置
山内 孝彦
1
1山内接骨院
pp.186
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104243
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東京大学整形外科二代目教授の高木憲次先生が,大学病院整形外科にマッサージ師を「術手」で採用されたのが,病院医療マッサージの嚆矢とされる.その後,マッサージ師の病医院など施設への勤務者の数が多くなったが,医療技術者としての資格でなく,療術行為の資格であることに矛盾を覚えた.そこで医療現場で公認の資格をと声があって,会を組織して,戦後の混乱期だったが,厚生省や医師会・医学会などに陳情に行き,並行して政界方面にも助言を得ながら働きかけを始めた.生前の高木憲次先生(1963年4月15日歿)には,特段のご指導,ご尽力をいただいた.
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