グラビヤ
らい患者をつつむ看護の手—国立療養所多磨全生園
早川 光雄
,
本誌編集部
pp.5-12
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912823
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6月19日から26日までの1週間が、何のための週間であったか知っていた人は多くはなかった。「らいを正しく理解するための運動」週間である。現在全国で万を前後するまでにいたったこの疾病の患者。歴史的にその名のかげには暗い、人世からの隔絶という悲しい姿があったといえよう。いま全生園のナースたちは言われる。“らい看護といっても、その特殊性の強調は実態とは違うと思う。結核や精神疾患の療養所の看護と少しも変わりはありません。”今月は,こうした何気ない口調のなかで、患者をあたたかくつつんでいるこの療養所の看護をご紹介しよう。
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