あんてな
第32回日本リハビリテーション医学会学術集会の企画
土肥 信之
1
1藤田保健衛生大学リハビリテーション医学教室
pp.188
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104245
- 有料閲覧
- 文献概要
日本リハビリテーション医学学術集会も第32回を迎えた.この間日本のリハビリテーションは質量ともに大きな進歩を成し遂げたと思う.この間,機器や設備,また教育の面でたいへん進歩した.しかしながら医療を受ける側の多様な価値観や高齢者社会の到来は,医療と福祉とを分けて考えられる時代は過ぎた.逆に医療者側はその分担と役割を明確にする必要があろう.
医学的リハビリテーションに関わる者は今何をすべきかを考えてみると,やはり機能の回復を追求することが最大のテーマである.機能の回復は骨関節や筋の問題のみならず,神経系や高次脳機能などの行動や認知の問題が大きく関わっていることは明らかである.しかもその手法は過去の膨大な医学的業績や手法を基盤とし,それを活用し発展させるべきであり,障害者に役立つ医学の確立を目指すべきである.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.