Japanese
English
特集 脳外傷
脳外傷の発生機序と病理,病態
Traumatic Brain Injury: Mechanisms and Pathophysiology of Traumatic Brain Injury
梅村 淳
1
,
永井 肇
2
Atsushi UMEMURA
1
,
Hajime NAGAI
2
1名古屋市立大学医学部脳神経外科
2名古屋市総合リハビリテーションセンター
1Department of Neurosurgery, Nagoya City University Medical School
2Nagoya City Rehabilitation Center.
pp.800-804
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104141
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
脳外傷による脳損傷の程度は多種多様であり,一見同じような頭部外傷でも死に至るものから,何ら神経症状を残さず回復するものまである.また,脳外傷の後遺症としては脳卒中の場合にみられるような麻痺だけではなく,前頭葉や側頭葉の損傷に起因する精神症状,および知的機能の低下が問題となることが多い.
脳外傷の病態についてはCTの導入により飛躍的にその理解が深まってきており,本稿では最近の考え方を中心に脳外傷の発生機序および病理,病態について解説する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.