Japanese
English
論説
Brain scanningによる頭部外傷診断への応用
Brain scans for the diagnosis of head injury
永井 肇
1
,
早川 良平
1
,
小林 達也
1
,
星川 信
1
Hajime NAGAI
1
1名古屋大学医学剖星川外科
pp.393-396
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204260
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はじめに
従来,頭蓋内疾患の補助的診断法としては,脳血管撮影,脳室撮影,超音波診断などが主として行なわれてきているが,これらの診断法は,いずれも脳血管走行の異常,あるいは脳室系の偏位などにより間接的に病巣の局在を知ろうとするものであり今ひとつ直接的でないきらいがある.
最近,放射性同位元素の各方面での利用は,まことにめざましいものがあり,あるいはtracerとして,あるいは治療用として,多くの核種が,医学界においても使用されるようになつたが,診断面での応用は比較的新しいことである.とくに,神経学の領域では,脳循環の測定とbrain scanが現在主たるものといえよう.
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