図解・病態のメカニズム 膵疾患・5
アルコール性膵炎の病態と発生機序
山口 泰三
1
,
大槻 眞
1
1産業医科大学第3内科
pp.945-949
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906823
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膵臓に浮腫,出血,壊死などの急性病変を生じるか,あるいは線維化,肉芽組織などの慢性病変を生じて臨床症状を呈する病態が膵炎の典型例である.1878年,Friedreichが大酒家の剖検症例で,膵実質細胞が減少し,慢性間質性炎症像が存在することを報告して以来,アルコールが膵炎の重要な成因であることが知られているが,膵炎発生機序についてはいまだ解明されていない.
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