ひろば/学生から
“心の旅”を通してリハビリテーションを考える/韓国理学療法学生との交流を通して
萩原 新八郎
1
,
山内 茂寛
2
1金沢大学医療技術短期大学部
2弘前大学医療技術短期大学部理学療法学科
pp.357
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104015
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- 文献概要
映画の場面に病院や医師・看護婦が出てくることは珍しくない.最近,理学療法士とその活動場面を描写した稀な米映画を観た.邦題は「心の旅」で,原題は‘Regarding Henry’である.物語は,主人公であるHenryの闘病生活から社会復帰までを描いたものであり,ここに筋書きを簡単に紹介する.
辣腕弁護士の彼はいわゆる“仕事人間”で,家族をほとんどかえりみない.ある日,強盗にピストルで撃たれ,瀕死の重症を負う.主人公は奇蹟的に命をとりとめるが,頭部外傷の後遺症として運動麻痺や記憶喪失が残る.昏睡から目覚めた直後は眼前にいる妻子や同僚の顔さえも思い出せない.やがて容体は徐々に安定し,転院したリハビリテーションセンターで本格的な社会復帰の訓練が始まる.見舞いに訪れた家族は,事故後の主人公が自分の好き嫌いはもとより,人格も温かみのある人間に変わってしまったことに気付く.
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