メディカルエッセー 『航跡』・5
韓国の小児外科医
木村 健
1
1アイオワ大学医学部外科
pp.52-53
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902616
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ソウル大学の金宇基教授(Kim Wooki)とはじめて出合ったのは,1979年5月アメリカ小児外科学会が開かれたロスアンゼルスのセンチュリープラザホテルのエレベーターの中であった.のちにレーガン大統領によってSurgeon Generalに任命され,閣僚となったクープ教授の同門パーティに行く途中であった.クープ教授のスウィートルームで,同教授の門下生であるKim教授と親しく言葉を交したのが,ニッポンと韓国の小児外科医のはじめの接触であった.話ははずんで,ソウル大学の客員教授として招いてもらうことになった.
1979年9月,Kimpo国際空港に降り立つといきなりキムチの匂いが鼻を衝いたのが印象的であった.Kim教授のお宅に泊めてもらい,美しい奥様の手造りの韓国風ギョウザや,温いうどんで暖いおもてなしを受けたのが鮮明に思い出される.
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