Japanese
English
特集 嚥下障害
脳性麻痺児の咀嚼・嚥下障害に対する治療
Disturbances of Chewing, Sucking and Swallowing: Treatment of the Cerebral Palsied Children with Difficulties in Chewing and Swallowing
山川 友康
1
,
山川 眞千子
2
Tomoyasu YAMAKAWA
1
,
Machiko YAMAKAWA
2
1姫路市総合福祉通園センター
2ボバース記念病院
1Himeji City Centre for the Handicapped.
2Department of Rehabilitation, Bobath Memorial Hospital.
pp.233-239
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103975
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
脳性麻痺児の治療場面で,理学療法士は親から食事摂取の問題で相談を受けることが多い,乳児期での水分補給を含めて栄養摂取は,生命維持や子どもの成長に直接関係する因子であるばかりか,授乳回数が多い上に毎回の摂取にたいへんな労力を費すことが多く,出産直後から直面する重要な問題となる.さらに摂食機能に必要な口腔器官は,言語の発達にも関与する器官であり,この意味からも発達を促進するための早期治療プログラムで積極的にアプローチを試みる必要がある.
本稿では咀嚼・嚥下機能の発達を促進する治療の考え方を粗大運動発達と関連付け,脳性麻痺の子どもの問題と治療の具体的プログラムとを症例を通じて紹介する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.